保有機器
当社では以下のような機器を導入しており、これらを複合的に活用して、より利用価値の高いデータの取得を目指しています。
地上型3Dレ-ザ-スキャナ
TOPCON GLS2000 (MIDDLE)
地上型3Dレーザースキャナとは、スキャナより照射されるレザーを計測することにより対象地物の空間位置情報を取得する機器で、地上の基準点に設置し水平360度,鉛直270度のフルドームスキャンをすることで空間上の地物を3次元の点群デ-タ化することができます。
データの取得時にフルドーム型に結合された写真データも取得しており、取得された点群データと組み合わせることで、取得される各点のデータは3次元座標のほかにカラ-情報(RGB),またレ-ザ-の反射強度等のデータを持ちます。複数の基準点上で観測したデータをデスクトップソフトウェア上で結合させることで広範囲のデータを作成することも可能です。
ノンプリズム計測ですので非接触計測で、カタログスペックで約350mまでの計測が可能なことから橋梁や工場の配管等の計測から、文化財等の触れないもの、または災害法面等危険で近寄れないものの計測に力を発揮します。取得したデータは、3次元CADを使って断面を切ったり2次元の平面図を起こす為の基礎とするだけでなく、土木・建築構造物のパ-スの下絵として用いたりもできます。今年の4月に火災となった ノートルダム大聖堂では、たまたま本器と同様の機器を使用して3Dデ-タを作成していたことから、復元のために大変役立っているとの事でこの方面からも注目を集めています。
弊社の導入しているTOPCON GLS2000は、測量機器のトップメーカーであるTOPCON製の機器です。海外メーカー製の機器が多いこの分野の機械の中では珍しい国内メーカー製の機器であり、旧社名は東京光学と言って、戦前から光学機器や測量機器を作ってきた国内メーカー製の機器であることから日本での測量作業シーンにマッチした製品であります。スキャニングのスピードは最大で120,000点/秒であり1,000,000/秒クラスの海外製品と比べて見劣りするように見えますが、多数の器械点で観測する測量現場での作業効率は海外機器とは一線を画しています。
ドロ-ン
DJI inspire1 Pro
ドロ-ン機体メーカー最王手DJI社製の小型ドロ-ンです。一般的に有名なphantomやMavicと くらべて、少し上位機種に位置しマイクロフォーサーズサイズのカメラを搭載しており、一眼レフ等のカメラを積む大型機種と比べると能力は落ちますが、高度40m程度からの空撮で地上画素寸法1cm/pic程度の撮影ができ、1つの電池で20分弱の飛行が可能です。
大型機に比べ静粛であり一人で持ち運び可能なことから、住宅地近隣等の数万㎡程度の写真撮影や点在する災害地等での撮影には大型機よりも向いています。
当社ではこの機体に飛行計画ソフトで計画した飛行ルートのデータを流し、作業規程等に記載されているラップ率や地上画素寸法を確保した写真を撮影して3次元モデル作成ソフトにかけ、オルソ 写真や点群データを作成して利用しています。
なお適切に地上評定点を設置して補正計算を行うことで、デ-タの精度は誤差1㎝以下に収める事も可能であり、地上型レーザースキャナで観測した点群デ-タと、合成して利用することも可能です。
GNSS測量機器
Trimble5700,NetR9,R10(国土地理院登録 1級GNSS測量機)
GNSS測量機とは10年ほど前まではGPS測量機と言われたもので、高度約20,000kmの宇宙空間に打ち上げられた全地球航法衛星から発せられる電波を捉えてそのデータを記録する器械の事です。
GPSからGNSSと名前が変わったのは、一般的にGPS衛星とはアメリカにより打ち上げられた衛星を指しますが、最近では ロシアの"グロナス"、EUの"ガリレオ"、中国の"北斗"、そして我が国の "みちびき"等々の各国衛星のデータをとらえる機器が増えたことから、全球測位衛星システムの英文 Global Navigation Satellite Systemの頭文字をとってGNSSと呼ばれるようになりました。上記の ように衛星の数も増えて同時観測できる衛星数が増え、かつ機器の性能も上がり同時に解析できる 衛星数も増えたことからカーナビの精度も上がったといわれますが、山や谷間、ビル街等で観測することの多い測量現場においては使える衛星数が多いことはそれだけ稼働率が上がるといった点で非常にありがたいことです。(ちなみに同じ衛星を使っていますが、地上にある基準点からの補正情報を加えて解析計算を行う測量機器と単独測位で位置を決めるカーナビでは全く精度が異なります。 もちろん測量機器の方が価格も精度も断然上です)
弊社では10数年前にTrimble5700を4台導入してから徐々に台数を増やし、現在では旧型機器となった5700を含めて全9台のGNSS測量機を保有し、公共基準点設置から工事測量にいたるまであらゆるシーンで利用しています。
弊社の導入しているTrimbleはアメリカの測量機器メーカーですが、ニコン(Nicon)と合弁企業を形成しています。米国の 航法衛星システムは米空軍が管理しているように軍事機密を多く含む分野であり、この分野においてはやはり米国メーカーであるTrimble社の信頼性は非常に高いです。 ちなみに国の設置している電子基準点は現在1300点ほどありますが、電子基準点が設置され始めた当初に採用された機種として多数を占めたのがTrimble5700であり、現在多数を占めるのはNetR9 です。
トータルステーション
TrimbleS6,S3(国土地理院登録 2級Aト-タルステ-ション)
ト-タルステ-ションとは一般的によく見かける測量機械で、望遠鏡がついており、水平角や鉛直角、光波測距儀も内蔵しており距離を測ることができます。また最近の器械はコンピュータを内蔵しており事前に座標値等を入力しておくすることで効率的に作業が行える工夫がされています。
弊社のト-タルステ-ションはGNSSと同じTrimble社製です。トータルステーションのシステムソフトウェアはニコン製です。この器械の特徴としては水平軸及び鉛直軸がリニアモ-タ-駆動であり、非常に高速かつ静粛に望遠鏡を 駆動させます。(自動対回,自働振り込み)また望遠鏡の視界内に反射鏡を捉えている限りはそのミラーを追い続ける機能(自動追尾)もあります。
この自動振り込みの機能があることで、デスクワークで間違いなく座標データを入力しておくことで現地作業でのヒューマンエラーを減らすことができます。